体が硬くなるとき、体の中では何が起きているのか? かわさき健康寿命ブログvol.5
こんにちは😊
TOESTなかたに鍼灸整骨院
『健康寿命ブログ』担当
Top Member 川嵜です✨
このブログでは、
『90歳まで健康寿命を延ばす』
をテーマにお話ししています。
▶ 前回のお話はコチラ🔽
『健康寿命』を延ばすために『今』取り入れられる視点とは? かわさき健康寿命ブログ vol.4
今回は前回の予告どおり、
正常な『可動域』があれば
健康寿命を延ばすことにつながる。
というお話をさせていただきましたが、
今回は、
「最近、体が硬くなったな」
と感じるとき、
体の中では何が起きているのか?
というお話です。
■ 動きにくさ、硬さの正体は「すべり」
前回のお話で
「全身の関節の可動域が正常に保てれば、健康寿命を伸ばせる」
という事はご理解いただけたと思います。
次に、
人間の体の仕組みから紐解き、
体の硬さ
という観点から健康寿命を語っていきたいと思います。
我々の体は、
ひとつのかたまりではありません。
皮膚、
筋肉を包む薄い膜、
筋肉
神経
血管
など
いくつもの
組織というものが
多層にわたり
折り重なって存在しています。
そして
幾重にも重なるそれらの組織同士は
くっついているわけではなく、
それぞれが独立した組織として、
存在している場合がほとんどです。
例えば、
肝臓とその上にある横隔膜の間には、
薄い膜があり、
呼吸の際に
横隔膜は下に膨らみ、
また元の位置にもどり、
というような事をします。
人は1日に約2万回も呼吸するため、
もし
その1回1回で横隔膜と肝臓が引っかかり、
強い摩擦を起こしていたら、
膜の炎症や激しい痛み、
あるいは組織の摩耗につながってしまいます。
そうならないように
その下にある肝臓は「すべる」ようにスライドするなどして
体の中で存在するのです。
この「すべり」を、
医学的には
『滑走性(かっそうせい)』
といいます。
臓器と臓器の間、
筋肉と臓器の間、
筋肉と筋肉の間、
筋肉と血管の間、
それぞれの外側の組織は、
滑りをよくする役割として、
水分を多く含んだ組織になっています。
昨今では、
滑りをよくする組織のひとつとして、
ファシアという臓器が存在しているということもわかってきました。
ただし、
その滑りをよくする組織の水分量が、
年齢とともに失われていくということも
昨今ささやかれはじめています。
それは、
以下の図式に表される状況が体の中で起こる事を
指し示しているといえるかもしれません。
組織通しのすべりが悪くなる
↓
組織同士がくっつきはじめる(癒着)
↓
その中に挟まる神経や血管が圧迫されるようになる。
または、筋肉同士がくっつく、引っかる。
が起こることで正常な動きが出せなくなる。
↓
痛みシビレが出てくる
とった具合です。
つまり、
すべり(滑走性)が悪い=組織同士がくっつき出す=体を正常に動かせなくなる
といった状況が
年齢とともに起こりやすくなる。
といえるかと思います。
以前は、
年齢とともに衰える。
年齢と共に筋力が落ちる。
そういった文脈のみで語られていましたが、
体に対する研究はさらに進み、
こういった見解が理解されるようになってきました。
これが、
『健康寿命』を考えるうえで
知っておきたい
体のなかで起こっている状態です。
我々は
この『滑走性』をいかに保ち続け、
『スムーズに動かせる状態』を作れるかが、
健康寿命を延ばしていくために
必要な要素だと考えています。
では、
この『滑走性』の低下は、
年齢以外の要素としては、
どのような原因があるのでしょうか。

あなたの体の
『滑走性』が低下する原因は
実は多岐にわたります。
- 同一姿勢 (前回のブログでお話しております)
- 食べ物
- 日常の生活パターン
- 年齢(加齢)
- 外傷・ケガの痕
- 手術痕
- 水分不足
- 冷え
- 血行不良・酸欠
- ストレス
- 自律神経の乱れ
- ホルモンバランス
- 使いすぎ(オーバーユース)
- 浅い呼吸
などなど。
『同一姿勢』に関しては、
前回のブログで解説しています🔽
ぜひこちらも併せてお読みください。
vol.4 『健康寿命』を延ばすために『今』取り入れられる視点とは?
今回のブログでは、
健康寿命に影響する要素として、
滑走性の低下としてお話させていただきました。
そして、
滑走性の低下をまねく原因が
多岐に渡ることを知っていただきました。
次回以降、
今回あげた、
14の原因についてひとつひとつ、
お伝えさせていただこうと思います。
次回は健康寿命を低下させる滑走障害を生む原因の
2つ目、
『食べ物 』 と 『滑走性の関係』
についてお話していきますね。
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【シリーズ一覧】
vol.1 90歳まで元気な人と、そうでない人。その分かれ道を見てきた現場の話
vol.2 健康寿命を延ばしたい人に必要な考え方
vol.3 【健康寿命】を延ばすために必要な要素とは?
vol.4 『健康寿命』を延ばすために『今』取り入れられる視点とは?
vol.5 体が硬くなるとき、体の中では何が起きているのか?(本記事)
参考・補足
※ 体の重なりと「すべり」について
皮膚・皮下組織・筋膜・筋肉は層状に重なり、層のあいだの疎性結合組織に含まれるヒアルロン酸が、層どうしがすべるための潤滑に関わると考えられています。この「すべる性質」を滑走性と呼びます。同一姿勢などで不動が続くと滑走性が低下し(滑走障害)、組織どうしが結合していく(癒着)ことで、関節可動域の制限につながると考えられています。


