奈良の整体なら「TOESTなかたに鍼灸整骨院」つらい痛みやしびれを根本改善

機能性ディスペプシアが改善せず、「心療内科」を勧められた患者さんを診ました

こんにちは、

TOESTなかたに鍼灸整骨院の鷲津です。

今回のテーマは、『機能性ディスペプシアと心療内科』です。

 

当院には、長引く胃の不調、いわゆる「機能性ディスペプシア」でお悩みの方が、関西一円、あるいは遠方からも数多く来院されます。

 

  1. 胃がもたれたり、みぞおちが痛んだりする
  2. 胃カメラの検査では炎症も潰瘍もなく異常なし
  3. 薬を飲んでも改善がない

 

「とりあえず胃酸を抑える薬と、消化を助ける薬を出しておきますね。」 そう言われて飲み続けたが、症状は一向に良くならない。食後の胃もたれ、少し食べただけでお腹がいっぱいになる早期満腹感。

 

不安になってもう一度医師に相談すると、少し困ったような顔でこう告げられました。

「内臓には異常がないので、おそらくストレスが原因でしょう。一度、心療内科に行ってみてはどうですか?」

 

あなたも今、これと同じ状況に置かれて苦しんでいませんか?

「お医者さんに見放された気がする」
「この痛みは、全部私の気のせいだと言いたいのか」
「心療内科に行けば、本当にこの胃の痛みは治るのだろうか…」

そのように感じてショックを受けたり、行き場のない不安を抱えている方は本当に多いです。

 

しかし、我々はこうお伝えしたいです。
あなたの胃の不調が治らないのは、決して「あなたの心が弱いから」でも「気のせい」でもありません。

そして、心療内科に行って抗うつ剤や安定剤をもらうことだけが解決策ではありません。

 

この記事では、なぜ薬で治らない胃の不調が「心の問題」として処理されがちなのか、そして我々が現場で目の当たりにしてきた「本当の原因」とは何かについて、専門家の視点から徹底的に解説していきます。

 

なぜ心療内科を勧められるのか?

まず、なぜ消化器内科の先生は、あなたに心療内科を勧めたのでしょうか。ここには、現代の西洋医学における診断の「ルール」が関係しています。

消化器内科の主な役割は、「目に見える異常(器質的疾患)」を見つけ出し、治療することです。具体的には、逆流性食道炎、胃がん、胃潰瘍、ポリープなどがこれに当たります。これらは胃カメラや血液検査で明確に「発見」できます。

しかし、機能性ディスペプシアは違います。 胃カメラで見ても、胃の粘膜はピンク色できれい。形も正常。炎症反応もない。 つまり、「臓器」そのものには全く異常がないのです。

 

「臓器に異常がないのに、痛みや機能不全がある」

 

こうなると、消化器内科の領域では手詰まりになってしまいます。そこで医師は次の可能性を考えます。 「体(臓器)に異常がないなら、それを感じている『脳』や『神経』の問題、つまりストレスではないか?」

 

これが、心療内科を勧められるロジックです。
「機能性ディスペプシア」という病名自体が、検査で異常が見つからなかった時につけられる結果なのです。

 

もちろん、脳と腸(胃)は「脳腸相関」と言われるほど密接に関係しており、ストレスが胃に悪影響を与えるのは紛れもない事実ではあります。
しかし、「薬を飲んでも治らない原因のすべてを、ストレスや心の問題だけで片付けてしまっていいのか?」 と我々は考えています。

 

胃薬や安定剤では「根本解決」にならない3つの理由

ここからは、なぜ一般的な治療で改善が見られにくいかを解説していきます。

① 胃薬はその場の対処法

消化器内科で処方される「プロトンポンプ阻害薬(胃酸を抑える薬)」や「消化管運動機能改善薬(アコファイドなど)」は、あくまで「胃袋の中」や「胃の筋肉」に直接作用するものです。

しかし、先ほどご説明したように、もし原因が他にあるとしたらどうでしょう。 他の要因が解消していないにも関わらず、胃にだけ「もっと働け!」「休め!」という薬を投入しても、根本的な解決にはなりません。

② 安定剤は対症療法

心療内科で処方される抗不安薬や抗うつ剤は、脳の感受性を鈍らせて、不安や痛みを感じにくくする作用があります。 確かに、これを飲むと一時的に「胃の不快感が気にならなくなる」ことはあります。しかし、それは「治った」のではなく、「感じなくなった」だけである場合がほとんどです。

要するに、「物理的な原因」が取り除かれるわけではありません。 「薬を飲んでいる間はマシだけど、やめるとすぐにぶり返す」「薬の量が増えていくのが怖い」 それは、根本原因が放置されたままだからです。

③ 横隔膜の硬さ

機能性ディスペプシアの方の体を診させていただくと、9割以上の方に共通する身体的特徴があります。 それは、「横隔膜の硬さ」です。

デスクワークやスマホの長時間使用で背中が丸くなると、肋骨が下がり、お腹のスペースが物理的に押しつぶされます。 胃は筋肉でできた袋です。ふくらんだり縮んだりして食べ物を消化するには、十分なスペースが必要なのですが、横隔膜の動きが悪くなると動きが悪くなるとともに内臓への血流も滞ります。

 

「心」のせいにする前に、まずは体を整えよう

いかがでしたか?

「異常なし」と言われ、心療内科を勧められて、「もう一生このままなのか」「自分がおかしいのか」と諦めかけていたあなた。 あなたの胃が動かないのには、ちゃんとした物理的な理由があります。 それは、あなたの性格や心のせいではありません。

実際に 「3年間、毎日胃薬と安定剤を飲み続けていたけれど、一向に食欲が戻らなかった」 という方が、 「お腹が空く感覚を思い出せた」 「久しぶりに家族と同じ食事を、美味しいと感じて食べられました」 と、笑顔を取り戻された事例が数え切れないほどあります。

心療内科に行くのが間違いだとは言いません。しかし、その前に、あなたの体にはまだやれることがあります。

 

我々は、機能性ディスペプシアの根本原因に、構造的な面からアプローチしていきます。

 

我々ならきっと症状改善の力になれるはず。

いきなりのご予約でなくてもかまいません。 これまでの辛い経緯や、病院で言われて納得できなかったこと、薬への不安など、まずはお話を聞かせていただくだけでも構いませんよ。

 

お電話でもLINEからでも、お気軽にご相談くださいませ ^^